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倦怠感を中心に複数の症状訴え コロナ後遺症外来開設3カ月

岡山大病院

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)が新型コロナウイルス感染症の後遺症に悩む患者に対応する「コロナ・アフターケア外来」を開設(2月15日)し、3カ月がたった。これまでに受診した患者は計23人(15日時点)に上り、大半が倦怠(けんたい)感を中心に嗅覚障害や味覚障害といった複数の症状を訴えている。

 受診者は男性13人、女性10人で、年代は「10~20代」が7人、30代と50代が各6人、60代以上が3人、40代が1人。感染後3~5カ月たったケースが多いという。訴える症状は全身倦怠感が最多で、嗅覚障害▽味覚障害▽脱毛▽頭痛―などが続く。受診者の約8割は県内在住者。

 受診後は問診や検査をして原因を探り、院内他科とも連携しながら治療を進める。これまでのところ、大半の患者は2週間~1カ月に1度程度、通院して回復を目指している。必要に応じて入院も勧めるという。

 コロナ・アフターケア外来は総合内科・総合診療科に開設。当初の診療日は月、火曜の週2日だったが、患者が受診しやすいよう4月から水、金曜を加えた週4日に増やした。受診はかかりつけ医の紹介状が必要で、予約制。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年05月21日 更新)

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