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医療現場でのDV対応学ぶ 岡山で講演会

 DV(ドメスティック・バイオレンス=配偶者などからの暴力)被害者に最初に接することの多い医療現場での適切な対応を学ぶ講演会(DV防止サポートシステムをつなぐ会・岡山など主催)が二十一日、岡山市網浜の福祉交流プラザ旭東で開かれた=写真

 大阪市立大医学部の友田尋子教授が「医療におけるDVの取り組みと課題」と題し講演。友田教授は看護師ら約二十人を前に、被害者の四人に三人が医療機関を受診しているというデータを示し「早期に発見して情報を(支援機関に)提供することが、一日も早い保護、自立支援につながる」と説明。「被害者は加害者と一緒に診察に来ることが多く、問診は必ず患者と二人だけで行うことが必要」などと話した。

 また、DVが視力低下や難聴、関節痛といった後遺症につながる事例や、子どもへの虐待が情緒や発達に大きな影響を与えることにも触れ、民間支援団体との連携強化や医療機関でDVに関する研修会を開くようアドバイスした。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年01月24日 更新)

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