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自閉症の療育プログラムTEACCH(ティーチ) 参加者の声 川崎医療福祉大特別公開講座

TEACCHをテーマに開かれた特別公開講座

TEACCHによる自閉症療育の現状を知ろうと保護者や施設職員、学生ら約1000人が詰め掛け、講師2人の話に聞き入った

 川崎医療福祉大の特別公開講座(山陽新聞社共催)が21日、倉敷市松島の同大川〓祐宣記念講堂であり、同大の佐々木正美教授と小林信篤助教授が、自閉症の療育プログラムTEACCH(ティーチ)について講義、保護者や施設職員、学生ら1000人が理解を深めた。


参加者の声

地域療育で実践を

 主婦・藤林小百合さん(37)=瀬戸内市邑久町


 自閉症の子どもがいるので療育の在り方を学んでいるが、講座を受けてあらためてTEACCHの必要性を感じた。正しい認識を広めるためにも、地域の療育の中で実践を進めてもらいたい。


熱い思い伝わった

 福祉施設園長・間庭英明さん(45)=玉野市迫間


 佐々木先生の講演は何度も聴いているが、試行錯誤の末にTEACCHにたどり着いた熱い思いが伝わってきた。「支援する前に理解が必要」という理念を、日々の療育の中でも保護者らと共有していきたい。


福祉の仕事で努力

 川崎医療福祉大4年・八谷美帆さん(22)=倉敷市二子


 学内講座や福祉施設現場でTEACCHを学び、卒論のテーマにもしている。春から福祉の道に進む予定だが、療育にかかわる私たちが、理解を深める努力を続けていかなければ、と感じた。


できることたくさん

 主婦・古庄麻由美さん(31)=岡山市津島


 ボランティアとして自閉症児施設を手伝っている。自閉症についてもっと知りたいと講座を聴きに来た。自閉症の人たちと共に生きていく社会とするために、私にもできることがたくさんあることに気づかされ、大いに勉強になった。


進路の意思固まる

 川崎医療福祉大1年・森裕太郎さん(21)=岡山市浜


 将来、精神保健福祉士(PSW)を目指しているので自閉症について関心を持っていた。TEACCHについて、詳しい内容と有効性が分かり、大いに勉強になった。進路への意思が固まった気がする。


 TEACCH 「自閉症および関連するコミュニケーション障害の子どものための治療と教育」(Treatment and Education of Autistic and related Communication handicapped Children)の英語の頭文字による造語。自閉症と学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)などを含めた障害の療育支援プログラム。米国ノースカロライナ大学のエリック・ショプラー教授(昨年退職、現川崎医療福祉大客員教授)が創設し、国際的に普及している。日本には川崎医療福祉大の佐々木正美教授が紹介。同大は昨年、ノースカロライナ大と学術協力提携した。



(注)〓は崎の旧字
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年01月28日 更新)

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