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柔道整復術 自然治癒力で回復図る

施術を行う柔道整復師の森永さん

超音波や電気刺激も施術に使われる

女性の利用も多いという酸素カプセル

 柔術に起源を持ち、“Judo Therapy”としてWHO(世界保健機関)も認めた日本古来の伝統医学「柔道整復術」。靱帯(じんたい)や筋肉などの損傷に対し、手術ではなく、人間の自然治癒力を生かして回復を図る。どんな施術を受けられるのか、岡山市内の接骨院をのぞいた。

 足を運んだのは、柔道整復師の森永武志さんが営む「心(しん)接骨院」(岡山市北区津島東2の7の17、086―253―5560)。整体師が民間資格なのとは異なり、整骨院や接骨院を手掛ける柔道整復師は国家資格。打撲、捻挫、肉離れ、骨折・脱臼(応急手当て以外は医師の同意が必要)の施術には健康保険も使える。整形外科と違って手術やエックス線撮影、注射、投薬は受けられない。

 柔道整復術は素手によるものが中心。折れたり外れたりした骨を元の位置に戻すのをはじめ、「手技によって緊張した筋肉を緩めたり、全身の血流を良くして早期回復や痛みの軽減につなげます」と森永さん。ほかに用いるのが電気や温熱で、同院では遠赤外線の出る治療用岩盤浴ベッドや、深部まで刺激を届けられる高機能の超音波治療器・電気刺激装置を設置する。

 このほか目を引くのが「酸素カプセル」(保険対象外)。十分な酸素を取り入れることでけがや疲労の回復につながると、サッカーのベッカム選手やプロ野球日本ハムの斎藤佑樹投手が使ったことで人気を呼んでおり、森永さんによると「アンチエイジングや美肌、ダイエット効果を期待する女性の利用も多い」。近く、より高気圧・高濃度タイプを導入予定という。

 伝統的な施術に加え、新たな試みも広がる整・接骨院。気になる人は訪ねてみては?



 心接骨院は午前9時〜正午と午後3時〜8時(土曜日のみ5時まで)。水曜日午後と日曜日・祝日は休み。予約優先。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年04月04日 更新)

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