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井原の美星国保病院 「診療所」に変更へ 指定管理者導入に合わせ

 井原市は一日までに、二〇〇六年度以降に指定管理者制度導入予定の美星国保病院(同市美星町大倉)を、指定管理者の運営開始時に合わせて「診療所」に変更する方針を固めた。七日開会の臨時市議会に関連条例案を提案する。

 同病院は内科、外科、整形外科の三科。現在、一般病床十八、療養型病床二十二の計四十床を有するが、昨年四月末に常勤内科医の副院長が退職したことで、常勤医が院長一人になり、入院業務がストップしている。このため、市は「医師確保が難しい現状では『病院』としての機能維持は困難」として、病床数十九以下と規定されている「診療所」に規模を縮小することを決めた。

 美星国保診療所設置の条例案では、現状の三科体制は維持しつつ、病床数は一般のみの十九床とし、訪問看護や通所リハビリなど現状で行っている介護保険事業は継続する。診療所への変更時期は、今後選定する指定管理者が運営を開始する日からとしている。

 同市は今年一月、美星国保病院に医師を確保できる事業者を指定管理者にすることなどを盛り込んだ第四次行政改革推進委員会の答申を受け、来年度以降の同病院への制度導入を検討。今後、公募で指定管理者を受け付け、今春に選定する予定。指定管理者の運営開始時期は未定。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年02月02日 更新)

タグ: 医療・話題

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