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川崎病院に予防接種センター設置へ 岡山県 病気やアレルギー、リスク抱える子どもら対応

 岡山県は、病気やアレルギーでワクチン接種にリスクを抱える子どもらに対応する「予防接種センター」を、近く川崎病院(岡山市北区中山下)内に設ける。同時接種後に死亡例が相次ぎ一時見合わせていたインフルエンザ菌b型(ヒブ)、小児用肺炎球菌の2ワクチン接種も4月から再開されており、安心して受けられる態勢づくりを進める。

 過去の接種で発熱、発疹といった副作用が起きたり、基礎疾患があるために医療機関から接種を断られた希望者を受け入れる。予防接種に詳しい小児科医らが応じ、診察や問診で接種が可能かどうかを判断。接種する場合も処置を準備した上で行う。

 センターには専用電話を設け、医療機関や保護者からの問い合わせに対応。海外渡航者の感染症対策の相談にも応じ、行き先や滞在期間に合わせて推奨ワクチンを紹介し、必要に応じて接種する。

 厚生労働省は3月、乳幼児の死亡例が複数報告されたヒブと肺炎球菌の接種中断を通知したが、検討の結果、死亡と接種に明確な因果関係はないとして4月から再開している。

 センター設置は国が各都道府県に求めており、2010年度は15府県が開設。県内では全27市町村で来年3月まで2ワクチンが無料化され、接種機会が増えると予想されることから、今月中にも川崎病院を指定する。利用状況によって川崎医科大付属病院(倉敷市松島)も加える方針だ。

 県健康推進課は「安心して接種を受けられる態勢を整え、接種率の向上や健康被害の防止に万全を期したい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年05月13日 更新)

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