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感染症予防に役立てて 県情報センターがHP開設 発生状況、流行地域 一目で

地図などを使い感染症の発生状況を紹介した県感染症情報センターのホームページ

 岡山県感染症情報センター(岡山市南区内尾)は29日までに、インフルエンザや腸管出血性大腸菌による食中毒など、県内の感染症の発生状況を公表するホームページ(HP)を開設した。富山県などの焼き肉チェーン店では4月下旬から、4人が死亡する集団食中毒が発生。梅雨を迎え県内でも食中毒などの多発が懸念され、同センターは「最新情報を予防に役立てて」と呼び掛けている。

 県はこれまでも、県内医療機関から毎週報告を受けて感染症の発生状況をまとめ、HPで紹介していたが、より詳細な情報提供を目的に同センターのHPに一元化。グラフや地図などを使い、発生状況や流行している地域が一目で分かるようにした。

 データは毎週金曜に更新。インフルエンザ、感染性胃腸炎、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)など18の感染症について、前週からの増減を矢印で示し、流行の度合いを「少し」「非常に多い」など5段階に分け、星の数で表した。

 「今週の注目感染症」の項目も設け、最新週(16〜22日)は5週連続で患者が増加した手足口病を紹介。症状や、夏期に幼児を中心に流行するといった特徴、予防のアドバイスのほか、県内7保健所エリアごとの発生状況が分かる「感染症マップ」も掲載している。

 ほかに、富山県などの焼き肉チェーン店で起きたユッケを原因とする集団食中毒を受け、肉の生食を避けるよう注意を促したり、全国的な感染症の動向なども紹介している。

 県健康推進課は「感染症のまん延を防ぐため、最新の情報をうまく活用して」としている。県のHPからアクセスできる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年05月30日 更新)

タグ: 健康感染症

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