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夜間にもエイズ検査 岡山市保健所 早期発見へ県内初

 岡山市保健所(鹿田町)は二月から、毎月第一月曜日に夜間のエイズ・感染症検査を始めた。これまで週二回、日中に行っていたが、仕事帰りの受検機会を設けることで早期発見を促す。県内の保健所で夜間検査の実施は初めて。

 同保健所は、毎週月曜日午後一時―四時と、水曜日午前九時―正午に無料で検査を実施。さらに、一九九五年からは世界保健機構(WHO)の定める「世界エイズデー」(十二月一日)に合わせ夜間検査を三日間程度行っている。

 検査定員はいずれも一回六人。申し込みは平日の日中が七割程度なのに対し、夜間には予約受け付け開始と同時に埋まる状況のため、市は夜間ニーズが高いとして、毎月第一月曜日の検査時間を午後五時―八時とした。

 初回となった六日夜をはじめ、二、三月分はすでに予約で埋まっているという。検査は匿名で受けられ、医師一人と看護師二人が血液や尿を採取し、エイズウイルス(HIV)や梅毒、クラミジア、淋(りん)病について調べ、結果を一週間後に本人へ直接伝える。所要時間は一人約三十分。

 同保健所でのエイズ・感染症検査は二〇〇四年度に四百三十一人が受け、五年前の七割増。男女別では男性が63%、女性が37%となっている。

 県内で〇五年、新たに確認されたHIV感染者とエイズ患者は計十二人(いずれも男性)で、過去最多だった前年の七人を大きく上回った。一九九一年に感染者が県内で初めて確認されて以降、累計では感染者二十五人、患者十九人の合わせて四十四人(男性三十九人、女性五人)となっている。

 同保健所は「早期発見が第一なので、日中と夜間の都合のいい時間帯にぜひ検査を受けてほしい」としている。検査予約は平日の午前九時から正午にエイズ・性感染症ホットライン(086―803―1269)へ。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年02月09日 更新)

タグ: 健康感染症

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