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熱中症予防へ塩分常備 岡山県内鉄工所など 岩塩、梅干し、タブレット… 従業員の体調配慮

作業の合間、従業員が岩塩を摂取する奥村鍛工の工場

塩タブレットと熱中症の危険度を測る計測器

 鉄工所や工事現場など夏場に大量の汗をかく職場では、熱中症予防に塩分補給が欠かせない。岡山県内の事業所では、岩塩や梅干しといった昔ながらの食品に加え、近年は塩のタブレット(錠剤)なども常備して従業員の体調管理に気を配る。

 自動車部品など製造の奥村鍛工本社工場(和気町大中山)では1200度に熱した鉄を扱っている。工場内は大型扇風機がフル回転しているが、室温が40度を超える日も。従業員は汗みずくになって働いている。

 このため7〜9月、小さく砕いた岩塩を給水所と食堂に用意。岩塩は海だったところが地殻変動で陸に封じ込められ、長い年月の間に結晶化したもの。吉田健二社長(56)が「ミネラルが豊富で体に良いのでは」とタイで買ってきた。従業員は「市販の食塩だと一度に溶けてからいが、岩塩だと舌の上で徐々に溶けるので食べやすい」と好評だという。

 このほか、塩や梅干し、スポーツ飲料、麦茶、冷水…など、各事業所は従業員の健康にさまざま気を配る。

 10年ほど前から塩タブレットを作業員に勧めているのは総合建設業竹中工務店(大阪市)。岡山市内の建設現場に設けたリフレッシュコーナーに、塩を直径1センチに固めた錠剤(0・45グラム)を用意し手軽に補給してもらう。コーナーには、気温と湿度から熱中症の危険度が分かる計測器、水を霧状に噴射する扇風機、製氷機も設置している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年07月07日 更新)

タグ: 脳・神経

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