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認知症の理解深めて ビデオ観賞や講演 「こもれびの会」が支える集い

認知症への理解を深めた「認知症高齢者を支える集い」

 「第六回認知症高齢者を支える集い」(玉野市主催)が十一日、西北地域市民センターで開かれ、市民らは、ビデオ観賞や講演を通じて認知症への理解を深めた。

 認知症への偏見などを一掃し、正しい知識を身に付けてもらおうと、市内の老人保健施設などでつくる「こもれびの会」が運営主体となり、毎年開催。今回は約二百二十人が出席し、グループホームの日常を描いたビデオを観賞した。

 続いて、ビデオのプロデューサーであるNHK解説委員の小宮英美さんが「認知症になっても豊かに生きるために」と題して講演。小宮さんは「認知症では、その人に合ったケアを行うようになってきた。介護サービスでも選択肢が増えてきている」と説明した。

 一方で、「これまで認知症の異常さが強調され、『本人は何も分からない』と深い誤解があった」とし「本人はできなくなったと思われるのが嫌で、それを家族が拒絶すると誤解が深まる。耳を傾け、サポートすることが大切」と呼び掛けた。

 渡辺八重美さん(65)=長尾=は「暗く考えていたイメージがだいぶ変わった。参考になりました」と話していた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年02月15日 更新)

タグ: 介護高齢者福祉

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