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オキシダント情報・注意報 今年発令7日のみ 岡山県内、梅雨入り早く猛暑日半減 岡山市6年ぶりゼロ

県内の光化学オキシダントの発令情報

 県内での光化学オキシダント情報・注意報の発令日数が今年は7日にとどまり、前年の29日から大幅に減少した。10日を下回ったのは6年ぶり。暑さが和らいだのに加え、梅雨入りが早かったために濃度が上がりやすい5月下旬〜6月上旬の発令が少なかった。

 今年は5月19日から9月7日までに計7日発令され、うち注意報に切り替わったのは3日。前年の29日(情報20日、注意報9日)から大幅に減少した。

 発令対象となったのは13市町で、範囲も前年の20市町から縮小。水島コンビナートを抱える倉敷市が最多の4回(前年19回)だった一方、岡山市では6年ぶりに発令ゼロとなった。発令を市町村ごとに積算した回数は21回(前年107回)。

 県環境管理課は「分析はこれからだが、気象条件が要因であることは確か」との見方。最高気温35度以上の猛暑日が14日と前年(36日)の半数以下▽梅雨入りが5月26日と前年より18日も早く、期間中の雨量も多かったために5、6月の発令が1日(前年7日)にとどまった―などの影響とみられる。

 光化学オキシダントは、工場や自動車からの窒素酸化物などが紫外線に反応して発生。高温で日差しが強く、風が弱い場合に濃度が上がりやすく、目やのどの痛みといった健康被害を招く。県内43カ所に測定局があり、大気中濃度が0・10ppm以上で情報、0・12ppm以上だと注意報が市町村単位で発令される。

 環境省の集計では、全国でも今年の注意報発令日数は8月末までに74日で、前年の182日(5〜9月)を大きく下回るのは確実な見通し。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年10月07日 更新)

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