文字 
  • ホーム
  • 岡山のニュース
  • 視覚障害者に優しいTVを 岡山県センターなどで実験通信 副音声で解説入り モニターら意見

視覚障害者に優しいTVを 岡山県センターなどで実験通信 副音声で解説入り モニターら意見

音声解説入りのテレビ放送を視聴する視覚障害者ら

 視覚障害者に優しい音声解説入りのテレビ放送普及に向けた実験通信調査が二十四日、岡山市西古松の県視覚障害者センターなど全国三カ所で行われ、モニターに選ばれた視覚障害者らが意見交換した。

 県視覚障害者センターでは、市内在住の視覚障害者十人が、衛星回線による独自の副音声が入った二つのニュース番組を視聴。主音声の合間に映像に合わせて情景や人名、動作などが解説され、「非常にわかりやすかった」「服装などもう少し詳しく教えてほしい」などと話し合った。

 同市旭東町、岡崎起恵子さんは「ニュースだけではなく、ドキュメンタリーや映画などでも副音声による解説を入れてほしい」と話していた。実験通信調査は日本盲人会連合の主催で、京都、金沢市でも行われた。

 二〇〇四年度、同連合が全国の視覚障害者約六百人に実施したアンケートでは、約九割がテレビを主な情報源とし、ニュース番組の副音声による解説を求める意見が約六割に上った。

 今後、調査回数を増やし、放送についてのガイドラインを作成、放送局や行政に要望する方針。

 同連合によると、テレビの解説放送の割合は〇四年度、NHK5・6%、民放0・2%。字幕放送(NHK31・2%、民放22・3%)と比べて低いという。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年02月25日 更新)

タグ: 福祉

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ