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心筋梗塞予防に「心臓CT検査を」 岡山旭東病院の岩崎孝一朗・循環器科主任医長が解説本

「こうすれば心筋梗塞は防げる―心臓CTを知っていますか?」を出版した岩崎主任医長

 冠動脈疾患の診療を数多く手掛けてきた岡山旭東病院(岡山市中区倉田)の岩崎孝一朗・循環器科主任医長が解説本「こうすれば心筋梗塞は防げる―心臓CTを知っていますか?」を出版した。

 急性心筋梗塞の多くは、血管壁にできるもろい不安定プラーク(コレステロールを多く含む動脈硬化巣)が突然破れ、生じた血栓で冠動脈が詰まることで起こる。同著では、カテーテル検査に匹敵する画像が得られる64列マルチスライスCT(コンピューター断層撮影)を用いれば、体への大きな負担もなく壁の状態まで把握でき、「心筋梗塞を起こしやすい人を同定できる」と解説。その上で、発作の予防に向けた治療法などを説明している。

 岩崎主任医長は岡山大医学部卒。心臓病センター榊原病院内科部長や岡山中央病院循環器センター長なども務めた。「糖尿病や高血圧といった危険因子のある人は心臓CT検査をぜひ知ってほしい。気になる場合はかかりつけ医に相談を」と話している。2500円。岡山県内の書店で販売中。発行は書肆亥(しょしがい)工房(086―225―3170)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年11月07日 更新)

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