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救護奉仕団が発足 岡山 医療関係者や市民が結集 

医療従事者と市民が結集する県赤十字救護奉仕団の設立総会

 医療関係者や市民が結集してボランティアで救護活動を行う「岡山県赤十字救護奉仕団」が三日、岡山市内で発足した。多様な分野から幅広く人材を求めて登録してもらい、災害発生など緊急時にチーム力を発揮する。こうした組織的な取り組みは県内初で、県内外の被災現場できめ細やかな救護を目指す。

 県内では、日赤県支部(岡山市)の防災ボランティアが救護活動を行っているが、医療従事者が必要な場合は、同支部が岡山赤十字病院の医師や看護師を派遣。他の病院などに所属するボランティアとの連携はなかった。このため、所属を超えて医療活動を行う人材を集め、一般の人たちの技術や経験と連携させた組織づくりの必要性が指摘されていた。

 連絡調整役の日赤県支部が事務局となり、一般から医療従事者や通訳、調理、車の運転、テント設営、電気工事などといった“できる技術”を募り、登録してもらう。同支部の研修を受け、災害時だけでなく、スポーツ大会などの大規模イベントでも救護活動を行う。

 同市内で同日開かれた設立総会には、関係者約二十人が出席。役員選出の後、委員長に選ばれた鈴木健二岡山赤十字病院副院長が「より良い救護活動ができるよう力を合わせて頑張りましょう」とあいさつ。具体的な研修方法や救護活動内容などについて確認した。

 同奉仕団の問い合わせは同県支部(086―225―3621)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年03月04日 更新)

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