２４日から岡山大病院（岡山市北区鹿田町）と国立病院機構岡山医療センター（同田益）で行われていた肺と腎臓計３例の脳死移植は２５日未明までに、いずれも無事終了した。患者３人の容体は安定しているという。

　臓器は四国地方の病院に入院していた成人男性が脳死提供した。岡山医療センターでは、藤原拓造腎移植外科医長を執刀医に、慢性糸球体腎炎で人工透析を受けている２人の６０代男性（いずれも岡山県在住）への腎移植を実施。１人目は２４日午後３時４６分に開始し、３時間４５分後に終了。２人目は午後８時５４分に始め、２５日午前１時５６分に終えた。

　会見した田中信一郎診療部長によると、２人とも早ければ１カ月半後に退院できるという。同センターの脳死腎移植は３、４例目。

　岡山大病院は２４日午前７時２８分から気管支拡張症の４０代女性＝九州地方＝への両肺移植を行い、約７時間半後に終了した。