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公害病への理解深める 岡山で研究会 全国の健康被害認定審査会 講演や研究報告

大気汚染による公害病について理解を深めた研究会

 国の大気汚染被害地域に指定されていた全国各地の公害健康被害認定審査会による研究会が12日、岡山市内で開かれ、審査会委員や行政関係者ら約120人が講演や研究報告を通じ、公害病への理解を深めた。

 主催した県審査会の木村丹会長(県医師会理事)が「大気汚染の歴史」と題して講演。鉱山開発の有害ガスが山林を荒廃させた明治期の足尾鉱毒事件や、石油化学コンビナートの煙が集団ぜんそくを引き起こした四日市公害などを紹介。福島第1原発事故にも触れ、「日本は産業発展とともに公害被害を重ねてきた。過去に学び、過ちを繰り返してはいけない」と述べた。

 川崎医科大の大槻剛巳教授や岡山大病院の谷本安講師らによるアスベストの人体影響やぜんそく死についての研究報告もあった。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年02月14日 更新)

タグ: 岡山大学病院

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