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「歩き遍路」で健康診断 徳島の病院、1泊2日

遍路道を歩きながら看護師(左)のチェックを受ける受診者=徳島県小松島市

 四国八十八カ所霊場を巡る遍路道を歩きながら健康状態をチェックするユニークな健康診断を徳島赤十字病院(徳島県小松島市)が始めた。これから挑戦したい人が主な対象で、無理のない歩き方を助言する。予約してお遍路の途中に立ち寄ることもできる。

 遍路道の全長は1400キロを超えるとされ、道中、心筋梗塞などで病院に運ばれるお遍路さんもいる。人通りの少ない山奥にある札所(寺院)では救急対応が遅れる恐れがあるという。

 健診は1泊2日で、初日は身体測定や全身に血液を送る循環器系の状態を診断。肝臓や腎臓の機能も調べ、院内の専用施設に宿泊する。2日目は病院から出て18番札所の恩山寺を参拝。心拍数などを計りながら19番札所・立江寺までの約8キロを歩き、体の変化をチェックする。体調に不安のある人には看護師が同行する。

 参加料金は6万9千円。1回の定員は4人で、受診予定日の3週間前までに予約する。

 担当の篠原里美さんは「自分の体調を知って楽しく巡ってほしい。ちょっと遍路道を歩いてみたい、という人にも参加してほしい」と呼び掛ける。問い合わせは同病院、電話0885(32)2555。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年03月17日 更新)

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