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禁煙啓発推進へボランティア組織 13日、県内の医療関係者ら設立

 県民、市民への禁煙啓発を一層進めようと、県内の医療関係者らがボランティア組織「タバコフリー岡山」を13日に設立する。喫煙による疾病へのリスクに関心を持ってもらい、禁煙の推進や受動喫煙の防止に向けた環境づくりを行っていく。

 同日、岡山市中区古京町の岡山衛生会館で設立総会を開き、事業計画などを決める。

 たばこは脳卒中や心疾患、がんなどとの関連性が高いとされる。厚生労働省は次期健康づくり計画で、成人の喫煙率を2010年の19・5%から22年度までに12・2%以下にする数値目標を初めて掲げる方針にしている。

 タバコフリー岡山は地域できめ細かい禁煙活動を展開しようと、県内の医師や歯科医師、薬剤師ら8人が1月末に設立準備会を発足。今後、広く会員を募っていく。

 具体的な活動は学校や企業への出前講座、ホテルや飲食店、公共施設での完全禁煙の働きかけなどを計画。“卒煙”に成功した人から体験を募って市民に広く紹介することなども検討している。

 代表の田中茂人・県医師会理事は「効果的な取り組みをするには医療関係者だけでなく、幅広い分野の人のアイデアや協力が必要。市民運動にしたい」と話している。

 午後1時からの設立総会の後、大阪がん循環器病予防センターの中村正和予防推進部長による講演もある。参加無料。問い合わせは佐藤医院(086―223―7746)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年05月10日 更新)

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