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遺族の給付金申請受け付け 岡山県内7労基署 石綿で時効救済

 アスベスト(石綿)による健康被害を救済する新法が二十七日に施行されるのを受け、岡山県内の七労基署が二十日から、これまで時効になって労災補償が受けられなかった遺族の給付金申請を受け付ける。

 対象は、アスベストが原因で中皮腫や肺がんなどにかかり死亡した労働者の遺族で、現行の遺族補償給付の時効(五年間)が過ぎたケース。

 新設の給付金は二種類あり、「特別遺族年金」は、労働者の親族で年齢など一定の要件を満たす場合に、遺族の人数によって年二百四十万円~三百三十万円を支給する。これらの要件を満たさない親族には「特別遺族一時金」として千二百万円を支払う。

 請求期限は新法施行から三年以内。請求書に死亡診断書や戸籍謄本などを添えて労基署に提出する。問い合わせは各労基署か岡山労働局労災補償課(086―225―2019)。

 新法は、アスベストを取り扱う工場周辺の住民や労働者の家族ら労働者以外の健康被害も救済の対象にしており、中国四国地方環境事務所(086―223―1581)で二十日から申請を受け付ける。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年03月20日 更新)

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