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集団食中毒発生ゼロ 05年岡山市保健福祉部まとめ 国体開催年で指導を強化 衛生意識高まる

集団食中毒発生件数の推移(グラフ)

 岡山市内の集団食中毒の発生が2005年はゼロだったことが、同市保健福祉部のまとめで分かった=グラフ。岡山国体の開催年となり、全市的に食品衛生に対する関心が高まったことなどが要因とみられる。年間発生件数ゼロは1994年(昨年3月合併の旧御津、灘崎町を除く旧市)以来。

 岡山市は、昨年十月の国体秋季大会で主会場となり、全国から選手、観客ら十七万人の来岡が見込まれるとして食品衛生指導を強化。国体用の弁当製造施設や仕出し店を「最重点監視施設」と位置づけ、市保健所の食品衛生監視員がフル稼働、監視件数の目標(約四千件)を上回るペースで巡回したという。

 同市保健福祉部によると、発生件数は九五―〇四年の十年間で計四十七件。〇四年は九件、九七年八件、九八年は七件に上り、月別では気温、湿度の上がる七―九月の三カ月間で二十三件とほぼ半数を占めた。

 同市生活衛生課は「多発傾向にある夏季の発生に特に留意した。大勢の来岡者を迎える国体の盛り上がりに水を差さないよう、可能な限りの態勢で臨んだ結果」と話す。

 県によると、県内では〇五年、倉敷、総社、津山市などで計十二件(前年比二件減)の集団食中毒が発生している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年03月23日 更新)

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