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「緊急ユニット」配備 災害時の救護拠点に 日赤香川

日赤香川県支部に配備された緊急対応ユニット。奥が仮設診療所となるエアテント、手前の箱が資材をすべて収容するコンテナ=高松市中央公園

 大規模災害時の仮設診療所となる日本赤十字社の「緊急対応ユニット」が、中国・四国ブロックでは初めて日赤香川県支部に配備された。テント、診療機器、水タンクなどを一つのコンテナに収容。トラックの荷台に載せて被災地に急行、救護活動の拠点となる。

 ユニットは、各種資材と、簡易手術室・通信室としても活用できるコンテナ(高さ約二メートル、長さ約三・五メートル、幅約一・七メートル)と、搬送用の三・五トン四輪駆動トラックで構成。二〇〇八年度までに地震対策強化地域を中心に、全国に十台配備する。価格は一基三千万円。香川県支部への配備は三番目、〇七年度には広島支部に導入する予定。

 コンテナに収容される資材は、救護所となる約八十平方メートルのエアーテント一張り、診察台、ベッド、医薬品、治療機器、一トン分の貯水タンク二基、通信機器など約三十種類。被災地で一カ月程度の診療が可能。コンテナは自動昇降式で、容易にトラックの荷台に載せることができる。

 日赤県支部は同ユニットを活用するため、医師や看護師、薬剤師、助産師らでつくる救護班を編成。災害発生時に備える。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年03月28日 更新)

タグ: 健康医療・話題

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