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消化器病、人工関節でセンター開設 岡山労災病院 患者負担軽減につなげる

岡山労災病院が4月開設する消化器病センターの内視鏡室

 岡山労災病院(岡山市築港緑町)は四月一日から、消化器外科、同内科を一体化した消化器病センターと、先端手術を専門とする人工関節センターを開設する。いずれも、患者の負担軽減につながるという。

 消化器病センターは、中庭に新設した内視鏡室(鉄骨平屋約百七十平方メートル)のほか、手術室、病棟(五十四床)など。内視鏡検査では、直径四・九ミリと従来(約九ミリ)のほぼ半分のファイバースコープを鼻から挿入する「経鼻内視鏡」を導入、検査後患者が休めるスペースも広めに取った。

 これまで消化器外科、同内科の病棟は別々で、手術を境に担当する看護師が交代。両科の統合で、患者の精神的な負担を和らげるとともに、「外科、内科的な視点で総合的に判断し、最も体への負担が少なく確実な治療法を一層進めたい」という。

 人工関節センター(南病棟五階)は、整形外科から独立。先天的な原因などで、ひざや股関節を損傷した人への人工関節手術で、皮膚の切開範囲を従来の半分以下に抑えた国内先端の「最小侵襲手術」を施す。

 入院期間が従来の二、三カ月から二週間程度に短縮でき、痛みや治療費を減らせるという。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年03月30日 更新)

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