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網膜色素変性症の治療法紹介 倉敷でイベント

講演などが行われた「世界網膜の日in岡山」会場

 視野が狭まる網膜色素変性症への理解を呼び掛けるイベント「世界網膜の日in岡山」が30日、倉敷市松島の川崎医療福祉大で開かれた。

 千葉大大学院医学研究院の山本修一教授(眼科学)が同変性症の治療法について講演。臨床試験の結果を示しながら、緑内障治療などに用いられ、血流を増やす作用のある薬・ウノプロストンが使える可能性を指摘。「2013年から200人以上を対象に最終試験を行い、副作用がないかなどを調べる」と説明した。

 人工網膜が米国や欧州で既に製品化されていることにも触れ、「有効な治療法を確立するため、今後も研究を重ねていく」と強調した。

 イベントは9月最終日曜の「世界網膜の日」に合わせ、患者や眼科医らでつくる「日本網膜色素変性症協会」(東京都)が全国持ち回りで開催。視覚障害のあるバイオリニスト川畠成道さんのコンサートなどもあった。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年10月01日 更新)

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