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インフル、今から予防を 患者増加で県呼び掛け

 インフルエンザが流行する冬場を迎え、岡山県内で患者が徐々に増加している。重症化しやすい季節性のA型ウイルスが昨季に続いて今季も目立ち、県は注意を呼び掛けている。

 定点調査している県内84医療機関が今月5〜11日の1週間に把握した最新患者数は計7人。前週は1人で増加傾向にある。

 定点調査の7人のうち5人はウイルスの種類が不明だが2人はA型。6日に今季初の集団感染が発生した岡山市東区の高校でも生徒1人からA型が検出され、岡山市保健所は「A型ウイルスによる集団感染」とみている。

 学校園の集団感染者数が過去5年で2番目に多い約1万5600人だった昨季もA型が72%を占めている。A型は感染が広がりやすいとされ、県健康推進課は「今季もA型が猛威を振るう可能性はある」と注意を促す。

 例年の流行のピークは1、2月で、これから患者が増える時期。担当者は「人に向かってせきやくしゃみをしない『せきエチケット』、うがいや手洗いの徹底で、今から予防を」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年11月18日 更新)

タグ: 感染症

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