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いきいき健康 手軽にできるストレッチ 腰痛、肩凝りを予防・改善

健康推進課運動指導員三原早紀子さん

 ストレッチは、ジョギングなどの前後に体の各部位を伸ばして筋肉や関節の柔軟性を保ち、けが予防、疲労回復を図る運動。中には現代病といわれる腰痛や肩凝りを予防・改善するため、室内で手軽に行えるストレッチもある。

□ 厚生労働省の2010年国民生活基礎調査によると、病気やけがなどで自覚症状のある人(有訴者)は人口千人当たりで男性286・8人、女性355・1人だった。症状別の上位は、男性が(1)腰痛(2)肩凝り(3)鼻が詰まる・鼻汁が出る、女性は(1)肩凝り(2)腰痛(3)手足の関節が痛む―の順。

 「ストレッチを行い、より快適に日常生活を送りませんか」と語るのは、岡山県南部健康づくりセンター(岡山市北区平田)健康推進課の運動指導員三原早紀子さん。腰痛、肩凝り、膝痛の予防・改善が期待できる6種類のストレッチを紹介してくれた=イラスト参照

 (1)(2)は腰痛、(3)(4)は肩凝り、(5)(6)は膝痛に効果がある。共通の注意点は「いち、にっ、と弾みをつけては行わないことです」と三原さん。痛いところまでは伸ばさず、呼吸を楽に繰り返し、それぞれ20~30秒間ゆっくりと行うことにも留意する。

 (1)は、寝転がった状態から両手で両膝を引き寄せるが、膝の痛い人は両手を太ももに添える(ふくらはぎと太ももの間に両手を入れる)と楽に行える。(2)は、できるだけ肩が床から浮かないようにする。

 (3)は、頭上で組んだ手を左右に傾ける。傾く角度が大きくなるほど脇腹の筋肉も伸ばせる。(4)は、肩に手を置き肘で大きく円を描くように行う。痛ければ肩から手を離し、痛みのない範囲で円を描けばよい。

 (5)は、首を楽にして横向きに寝転がり、上側の足のかかとをお尻に近づける。手で足を持てないときは足にタオルなどを引っかけて引き寄せる。(6)は、片方の脚を曲げてももに近づけ、もう一方の脚は真っすぐ伸ばす。背筋を伸ばし上体を倒すが、痛みのある人は伸ばした脚を軽く曲げると行いやすい。

 「ふーっと息を吐いているとき、筋肉はリラックスして伸びやすい。体が縮こまりがちの冬場、仕事の合間にもストレッチはお勧めです」と三原さん。普段運動をしていない人でも週2~3回行えば効果は期待できるという。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年12月19日 更新)

タグ: 健康

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