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岡山大病院がIVRセンター新設 4月稼働の診療棟へ

新総合診療棟に入るIVRセンターに設置された最新のCT

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は、カテーテルによる血管内治療や、腫瘍部に細い電極針を刺して焼き切るラジオ波治療などを専門に行う「IVRセンター」を新設した。4月にも稼働する新しい総合診療棟に入居。同大病院によると、切開部が小さく患者への負担が少ない、これらの治療に特化したセンターは全国でも珍しいという。

 金澤右副病院長をセンター長に、脳神経外科、放射線科、心肺などの循環器、小児循環器、麻酔の5部門で構成。各領域の専門医のほか看護師、診療放射線技師ら約50人が所属する。センターが入る総合診療棟1階に、治療中に腫瘍や血管などをリアルタイムで映し出せる最新のCT(コンピューター断層撮影装置)2台やMRI(磁気共鳴画像装置)1台、血管造影装置5台を導入する。

 カテーテルを活用し動脈にできたこぶを埋めたり、動脈硬化で狭くなった血管に医療器具を挿入して広げる血管内治療のほか、肺がん、肝がんに対するラジオ波焼灼(しょうしゃく)療法などを実施する。年間5千例の治療を予定する。

 金澤副病院長は「これまで独立していた部門を集約してさらに高度な医療を提供し、患者さんのQOL(生活の質)向上につなげたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年01月13日 更新)

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