文字 

自閉症「障害伝え環境変えて」  岡山で講演会

自閉症児・者への理解を深めた講演会

 自閉症児・者への理解を深める講演会が八日、岡山市桑野の岡山ふれあいセンターで開かれ、弟が自閉症のタレント島田律子さん(37)が自らの心の葛藤(かっとう)などについて話した。

 自閉症の療育プログラム・TEACCHを学ぶ倉敷親の会が二月に結成したNPO法人ケセランパセランの企画。県内の自閉症児・者の家族ら約百人が集まった。

 演題は「私はもう逃げない~自閉症の弟から教えられたこと」。島田さんは三歳違いの弟が自閉症と診断されるまでのいきさつや両親の心情などを紹介。自身についても「周りから『かわいそう』などと思われたくなくて、自己防衛のためか極めて明るく振る舞ってきた」と振り返った。

 自閉症児・者の家族らに向けては「コミュニケーションがとれなかったり、社会性が欠けているといった障害について多くの人に伝えなければ、取り巻く環境は何も変わらない」と強調した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年04月09日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ