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園児の食物アレルギー対応学ぶ 笠岡市など研修会

食物アレルギーへの対応について学ぶ参加者

 笠岡市と笠岡第一病院(同市横島)は24日、保育所や幼稚園の職員らを対象とした食物アレルギーに関する研修会を同病院で開き、参加者は食物アレルギーがある園児が保育所などで安全に生活するための対応を学んだ。

 食物アレルギーをめぐっては昨年12月、東京都の小学校で女児が給食後に死亡したほか、誤食も後を絶たない。この日は、井笠地域の保育所や幼稚園の施設長、保育士ら約90人が、同病院のアレルギー専門医・林知子医師の講義を受けた。

 林医師は、年齢が低いほど食物アレルギーの患者が多いという実態や、鶏卵、牛乳、小麦などの主な原因食物について解説。生命の危険を伴う「アナフィラキシーショック」を起こす可能性を指摘した。

 その上で保育所などに対し、主治医に診断書を書いてもらい半年から年1回更新する▽職員間の情報共有を徹底する▽症状が出た際の対処法を話し合っておく―といった取り組むべき対策を挙げた。

 参加した大井幼稚園の杉岡加代子園長は「食物アレルギーがある園児は増えている。園でも対応はしているが、あらためて研修内容を職員に徹底し、園児の安全、安心につなげたい」と話していた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年04月26日 更新)

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