文字 
  • ホーム
  • 岡山のニュース
  • 画像診断の拠点に きょう岡山にセンター開所  最新鋭の医療機器 微小ながんも発見

画像診断の拠点に きょう岡山にセンター開所  最新鋭の医療機器 微小ながんも発見

17日にオープンする岡山画像診断センター。県内の医療水準の向上が期待される

最新鋭機器の核となるのがPET/CT。がんの早期発見や治療につなげる

 岡山県内の企業などが出資し、最新鋭機器を備えた「岡山画像診断センター」が17日、岡山市大供にオープンする。医療機関からの紹介患者を受け入れ、岡山大医学部から派遣された放射線科専門医が、微小ながんを発見できるPET(陽電子放出断層撮影装置)などで診断。画像診断に特化した施設は県内初で、医療水準の向上が期待される。

 岡山大病院(同市鹿田町)の北西約四百メートルにある岡山大医学部旧テニスコート(約千平方メートル)に、地上四階(延べ約千八百平方メートル)を建設。用地は岡山大から借り受けた。

 PETとCT(コンピューター断層撮影装置)を融合したPET/CT二台、超電導MRI(磁気共鳴画像装置)二台、六十四列マルチスライスCT一台を導入したほか、PET用の薬剤を製造する機器も設けた。待合室は太陽光をふんだんに取り入れ明るい雰囲気にした。

 スタッフは、放射線科の医師三人のほか、放射線技師を九人配置。患者は一日約百人を受け入れる。

 放射線診断・治療を取り巻く現状は、病院によって能力にばらつきがあったり、岡山大病院ではMRIが最長二カ月、CTが二週間程度の検査待ちになることがあった。このため、同大医学部放射線科の金澤右教授が中心となって拠点施設の必要性を訴え、十数社が出資した。

 加地充昌院長は「将来的には、県の高速インターネット通信網・岡山情報ハイウェイを活用し、センターと県内医療機関を結んだ遠隔医療も計画している。全国に誇れる施設で、多くの人に利用してもらいたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年04月17日 更新)

タグ: 健康岡山大学病院

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ