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メディカルテクノ発足 医療・福祉で産学官連携 岡山

 医療・福祉分野の産業の育成と集積を目指し、岡山県内の企業や大学研究者らが共同研究に取り組む産学官連携組織「メディカルテクノおかやま」が五日、発足した。病院など医療現場のニーズを把握し、研究者が持つ技術シーズ(種)を企業に紹介。新技術や製品開発につなげる。

 メディカルテクノには、企業と研究者とのマッチングを担当する専門コーディネーターら二人を配置。共同研究を仲介するほか、医療系ベンチャー企業の設立支援などを行う。会員は百二十人・団体。事務局は岡山大医学部(岡山市鹿田町)岡山医学振興会内に置く。

 この日、同大医学部で設立総会を開き、会長に同大大学院医歯薬学総合研究科の公文裕巳科長を選任。研究者や企業によるニーズやシーズ発表会の開催など二〇〇五年度事業計画を決めた。公文会長は「県内では医療関連の有望な研究が進んでおり、製品化の後押しをしたい」と話している。

 岡山は岡山大をはじめ、医工系大学や医療機関が多く、医療や福祉の先進地とされるが、関連産業は十分に育っていないのが現状。産業振興の重点項目に医療・福祉分野を掲げる県の呼び掛けで、産学官連携組織を立ち上げた。

 県内の連携組織は、バイオ関連のバイオアクティブおかやま、福祉用具開発のハートフルビジネスおかやま、超精密生産技術のミクロものづくり岡山推進協議会が〇四年までに設立されている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2005年04月06日 更新)

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