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障害者の地域生活支援 高梁にNPO法人 5月から備北で初 児童デイサービス

NPO法人colorが始める児童デイサービス・みずたま

 障害のある人の地域生活支援に当たるNPO法人・color(高梁市南町)が設立され、5月上旬から同市内で備北地域初の障害児向けデイサービスを開始する。メンバーは「子どもらが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、ニーズに応じたサービスを提供したい」と意気込んでいる。

 これまで高梁市内には在宅障害児・者向けのデイサービスが無く、総社市まで出向く保護者もいた。このため、在宅支援に携わってきた大学講師や元施設職員ら女性三人が事業化を計画。今年二月に法人を設立した。

 事業所は高梁市南町の空き店舗を借り、「一人一人を大切にしたい」(行藤路代理事長)との思いを込め、「みずたま」と名付けた。障害者自立支援法に基づく児童デイサービスとして、発達に遅れのある子どもが対人コミュニケーションの技術を獲得するための個別・小集団療育、日常生活訓練などを行う。

 土・日曜などの余暇支援や保護者のレスパイト(休息)の場を兼ね、成人向けのデイサービスも計画。スタッフ三人はグループホームや児童デイサービスなどの現場経験を生かし、支援に当たる。利用対象は小学生、就学前児童で、自立支援給付受給者証が必要。平日は午後と夕方、土・日曜は午前、午後の三時間ずつ実施する。定員は各五人。

 行藤理事長(27)は「それぞれの子どもの個性を伸ばしながら、ともに成長していく場にできたら」と話している。問い合わせはみずたま(0866(22)3611)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年04月28日 更新)

タグ: 福祉子供

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