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尾道市民病院に救急棟新設 患者への対応力向上 8日から業務開始

8日から業務を始める尾道市民病院の救急棟

 尾道市民病院(太田保院長)は、敷地内に救急棟を新設。市消防局の救急隊が常駐するワークステーションも設けられ、新しい救急医療拠点施設として八日から業務を始める。

 救急棟は、鉄筋コンクリート三階、延べ床面積二千百二十八平方メートル。救急センターと夜間救急診療所として活用する。一階に診察室、救急処置室、外来化学療法室など、二階に当直室、更衣室、三階に集中治療室(ICU、四床)、冠動脈疾患集中治療室(CCU、三床)、高次治療室十八床、ナースステーションなどを備える。事業費は約五億八千万円。

 三階は隣の本館の手術室に直結。診察室はこれまでより一室増の三室となり、内科、外科、小児科同時に対応可能。平日は午前九時半から午後五時まで、市消防局の救急隊が交代で常駐。心肺停止状態が目撃された場合など必要に応じて医師を乗車させて出動する。

 市消防局の森上孝司消防長は「病院に常駐するので、救急救命士に必要な研修時間を確保でき、レベルアップになる」、太田院長は「手術室への動線が短いなど救急患者への対応力が向上、市民の安心にもつながる」と話す。

 同病院によるとワークステーション設置は、県内では広島大病院に次いで県内二番目。

 救急搬送される患者は年々増加傾向で、同病院には二〇〇五年度、二千六百五十七人が搬送された。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年05月03日 更新)

タグ: 医療・話題

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