看護専門外来が始まって４カ月が過ぎました。私たちは普段外来診療が行われている診察室を利用しています。机と椅子、診察台がある部屋です。そこで向き合い痛みについてのお話を聞き、アドバイスをしたり医師に連絡をとって対応しています。

　ある日、患者に先生と呼ばれました。「看護師なので先生ではないんですよ」と伝えても、「いえ、先生です」と言われたのでした。正直なところ、先生と呼ばれるのは初めてで悪い気はしませんでした。しかし、患者にとっては先生と呼んでしまう雰囲気・環境なのでは？と気付かされました。気軽に相談して下さいと広告に表示していますが、外来診察室は少し敷居が高いのだろうか？と思う言葉でもありました。

　緊張や不安は痛みを感じやすくしてしまうことがあります。そんな中では、痛みについてゆっくり語れないかもしれません。安心してリラックスのできる雰囲気・環境を提供することが、痛みを感じにくくする因子となります。

　今後は患者個々に応じて場所の選択、診察のスタイルを工夫しないといけないなと考えています。毎週水曜日出勤しているので、相談に応じることはできますし、リラクセーション目的でハンドマッサージ・フットマッサージも行います。当院の理念であるアットホームな雰囲気でがん患者さんの痛みの緩和に携われたらなぁと思う日々です。
（がん性疼痛看護認定看護師・中塚良子）

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　松田病院（倉敷市鶴形）の看護専門外来は、毎週水曜日に実施。同病院の認定看護師が、患者や家族の不安や悩みの相談に応じる。

　第１水曜ががん性疼痛外来、第２水曜が緩和ケア外来、第３水曜ががん化学療法外来、第４水曜が皮膚・排泄ケア外来。専門の認定看護師が対応する。

　午前９時～午後０時半で、予約が必要。希望者は、医師や看護師、受付で申し込む。問い合わせは、同病院（０８６－４２２－３５５０）。