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私がピエロをやっている理由(わけ) 慈圭病院 看護副部長 秋山千広

ピエロになった私

ピエロの化粧をする病院のスタッフ

 私びっくりしたんです。精神科看護師に25年前なったのですが、演芸会や運動会で芸を看護師もするんです。精神科作業療法の一環です。

 時代の流れとともにレクリエーションの内容も変化していますが、最近の私というと何か新しいものはないかと、もはや看護師ではないような本気モードです。

 なかでもピエロに対しての認知症患者さんの反応が嬉しくて毎年グレードアップさせています。

 慈圭病院の運動会には浦安小学校も参加されますので、子供たちの心もわしづかみにできます。主治医、作業療法士も誘って3人組です。ご家族も「えっ!先生が?!」と大喜びされます。患者さんとご家族が楽しそうに、笑っておられる姿は本当に私たちも嬉しいのです。

 多くの認知症は少しずつ進行します。ですが、重度の方もピエロが前に立つと驚きの表情や笑顔を見せてくださいます。クラウンコミュニケーションというのがありますが、言葉がなくても人はつながるということですね。

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 慈圭病院(岡山市南区浦安本町)の認知症病棟を担当する秋山千広看護副部長に、病院での日常などをつづってもらいます。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年11月11日 更新)

タグ: 慈圭病院

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