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バリデーション 慈圭病院 看護副部長 秋山千広

タッチングでコミュニケーションの取り方を紹介する動画の一場面

 アメリカのソーシャルワーカー、ナオミ・フェイル氏の「バリデーション」について紹介します。バリデーションとは、「道路を渡って、認知症の方の側につくことであり、それによってお年寄りの尊厳を取り戻す方法」、「認知症高齢者の感情に訴えるコミュニケーションの方法」と彼女は述べています。バリデーションでは、アルツハイマーの段階を4つの段階に分けています。

(1)認知の混乱 自分に起こっている混乱に気づいている
(2)日時・季節の混乱 現実がぼやけて時間、場所、人などが混乱する
(3)くり返し動作 同じ動作をくり返す
(4)植物状態 もう、まったく話はしない

 以前当院メンタルヘルス講座(地域向け研修)では動画を用いて説明しました。くり返し動作は3種類(愛情欲求、役割欲求、感情欲求)を、タッチング方法はアンカードタッチ5種類(母、父、子供、夫婦、友)を紹介しました。

 人生において重要な人物を思い起こさせるのが、タッチングです。母は頬、父は後ろ頭、子供は首の後ろ…というようにそれぞれタッチングの場所が違うのです。動画の高齢者役は私がしました。

 みなさん、「あぁ そうそう」という感じでご覧なっていました。尊厳をもったコミュニケーションを最期まで行いたいと思っています。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年12月03日 更新)

タグ: 慈圭病院

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