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岡山大で9例目手術 40代女性に脳死肺移植

 岡山大病院(岡山市鹿田町)は二十六日、重い肺の病気であるアイゼンメンジャー症候群の四十代女性に、金沢大病院で脳死と判定された五十代男性の両肺を移植する脳死肺移植手術を始めた。同病院での脳死肺移植は今年三月に続き九例目。

 手術は呼吸器外科(伊達洋至教授)が中心となり、同日午前六時から開始。女性の両肺を摘出した後、提供された肺を移植する。

 ドナー(臓器提供者)の男性は、くも膜下出血で二十五日午前十一時四十五分、二回目の法的脳死判定が終了。臓器摘出手術後、小松空港から岡山空港までチャーター機を使い、肺は二十六日午前八時ごろ、岡山大病院に搬送された。

 他の臓器は東京大病院(心臓、肝臓)、神戸大病院(膵臓(すいぞう)、腎臓)、金沢医科大病院(腎臓)で移植が進められている。小腸移植は医学的理由により断念した。

 日本臓器移植ネットワークによると、一九九七年の臓器移植法施行以来、国内での脳死移植は四十五例目。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年05月26日 更新)

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