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フッ素で園児の虫歯予防を 岡山県のモデル事業スタート

フッ素入りの洗口液でうがいをする園児

 虫歯予防に高い効果が期待されるフッ素入りの洗口液によるうがいを児童や園児に普及させようと、岡山県の「フッ素洗口モデル事業」が23日、倉敷市内の保育園で始まった。

 モデル事業は県が費用負担して実施。本年度は倉敷市の1保育園、1幼稚園、岡山市の1幼稚園、新庄村の1保育所が参加する。

 洗口液はフッ素濃度450ppmのものを用意し、水で2倍に薄めて使用する。園児は週5回5ミリリットルずつうがい。誤飲しても健康には影響がない量という。

 この日は倉敷市玉島柏島の八幡保育園(中塚志津子園長)で保護者が承諾した4、5歳児約40人が取り組んだ。園の嘱託歯科医から「フッ素は歯を強くします」と説明を受けた後、30秒間うがい。男児(6)は「少し辛かったけど上手にできた。毎日続けたい」と話した。

 県によると、県内で実施している小学校、幼稚園、保育園は昨年9月現在、岡山市27校園、早島町1校で、実施率は約2%。

 他県の調査では、フッ素洗口を臼歯が生える前の4歳から始めた場合、していないケースに比べ小学6年での虫歯有病率が半数程度との報告もある。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年01月24日 更新)

タグ: 健康子供

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