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障害者の就職、過去最多 岡山、広島、香川 05年度 景気回復や法改正受け

 岡山県で二〇〇五年度に就職した障害者の数が、景気回復などを背景に前年度比13・1%増の七百三十五人と、過去最多になったことが岡山労働局の調べで分かった。広島、香川県もそれぞれ千百六十五人(前年度比5・0%増)、三百八十四人(同3・2%増)となり、これまでで最も多かった。

 求職者数に対する就職者数を表す就職率も三県で上昇。岡山は42・8%(同1・1ポイント増)、広島は46・4%(同0・7ポイント増)、香川は53・0%(同2・5ポイント増)と、全国平均の39・8%を上回った。

 岡山労働局は「景気回復で求人数が増えているのに加え、障害者が職場に適応できるよう支援するジョブコーチなどの制度が浸透してきた」と分析。広島労働局は「企業側が社会的責任の観点から、1・8%の法定雇用率達成に前向きになってきた。四月施行の改正障害者雇用促進法を先取りし、雇用率の算定対象になる精神障害者の雇用も伸びている」と指摘する。

 香川労働局は「四月に施行された障害者自立支援法に、一般就労の促進が盛り込まれたことも影響したのではないか」としている。

 厚生労働省によると、〇五年度に就職した全国の障害者数は、前年度比8・4%増の三万八千八百八十二人で過去最多。一定規模以上の企業に義務づけられた法定雇用率の達成率は〇五年六月現在42・1%で、雇用されている障害者は約二十七万人となっている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年05月28日 更新)

タグ: 福祉

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