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うつ状態(1) 医療法人社団良友会 理事長 中島良彦

 先号でこころの病気は、いつでも誰でもかかる病気であるとお話ししましたが、今回はうつ病を例にその話をしましょう。普段の生活の中で、親子、夫婦、職場の仲間達で些細なことから言い争いになりけんかしたとき、仲直りするまでは嫌な気分になります。失恋、受験に失敗したときも、誰もが気分が落ち込み、人に会いたくなくなり、人生が嫌になり、自宅に閉じこもる。親の死や、最愛の妻や夫を亡くしたときも気分が落ち込み、何もしたくなく、考えが進まず、夜も眠れず、食欲もなくなります。会社で上司に叱られ、ぼろくそに言われた時、ヤケ酒を飲んだ後の嫌な気分は、「祭りの後」と表現した人もいましたが、嫌なものです。課長になって、昇進うつ病など、ストレスのかかる現代社会にはいたるところにその機会があるのです。特に几帳面な人が周囲に気兼ねして、懸命に仕事に打ち込んでも成果がなかなか現れないときに、身体が疲れ切って消耗うつ病になることもあるのです。

 これらの話は日常の生活の中で起きてくる現象です。このように誰でも何時でも、現代に生きる人間は皆さんがうつ病の危険にさらされています。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年02月21日 更新)

タグ: 精神疾患

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