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終末期医療 課題探る 岡山で公開講座 死の臨床研中四国支部 

終末期の在宅医療について意見を交わすパネリストら

 第七回日本死の臨床研究会中国・四国支部研究会IN岡山(同研究会主催)が二十八日、岡山市古京町の三木記念ホールで開かれ、医師らが「あるがままに生きる」をテーマに、終末期の在宅医療の課題などを探った。

 公開講座には同支部会員の医師や看護師、市民ら約二百五十人が出席。末期がん患者らへ在宅ホスピスケアを実践するホームケアクリニック川越(東京)の川越厚院長が「家で生きることの意味」と題し講演。「患者は(施設に比べ)納得できる死を実現でき、家族や医療者は患者と命を共有したり、命の尊厳を学ぶことができる」とした。

 医師やボランティアで訪問看護に取り組む看護師、患者の家族らが、在宅医療の在り方をめぐりパネル討論。「かかりつけ医をがん専門医がサポートする体制をもっと普及すべきだ」「残った家族のケアは、地域とのつながりが大きな力になる」などの意見が出た。

 研究会は毎年、中四国各県持ち回りで、岡山では初めて。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年05月29日 更新)

タグ: がん健康医療・話題

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