文字 

がん最新治療紹介 悩み電話相談室開設10周年 岡山でシンポ

がん治療をめぐる会場の質問に答える講師

 ボランティア団体「がんの悩み電話相談室おかやま」の開設十周年記念シンポジウム「岡山のがん医療を語る」(山陽新聞社など後援)が十七日、岡山市古京町の三木記念ホールで開かれ、最新治療の紹介に約二百三十人の市民が聞き入った。

 同相談室教育研修部長の堀井茂男・慈圭病院副院長を座長に、岡山大大学院医歯薬学総合研究科の田中紀章教授(消化器・腫瘍(しゅよう)外科学)と倉敷中央病院の山本博院長補佐(消化器内科)、在宅緩和ケアに取り組む、かとう内科並木通り診療所(岡山市並木町)の加藤恒夫院長がそれぞれ遺伝子治療や内視鏡治療、緩和医療などについて講演。会場の質問に答えた。

 田中教授らは「転移の場合も生存率は上がっている」「抗がん剤治療は入院から、普段の生活を続けられる外来中心へ移っている」「緩和ケアイコール終末期ケアでなく、積極的治療と併用できる」など治療の進歩を語った。

 同相談室は一九九六年、岡山市内の終末医療の研究会に参加していた医師や看護師らが開設。電話相談とともに、がんの知識普及を目指した講座を開講している。相談は毎週土曜日午後二時~五時、086―264―7033。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年06月18日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ