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林原生化研のプルラン 医薬品向けに発売

 林原生物化学研究所(岡山市下石井)は、主に食品原料に使われている天然多糖類「プルラン」=写真=を、新たに医薬品原料として発売した。

 プルランは同社が一九七六(昭和五十一)年から生産。水溶性で膜状になったり、粘りを出すなどの特性がある。現在は食品原料のほか、医薬部外品の口中殺菌フィルムなどに使われている。

 三月末に国内の医薬品をまとめた厚生労働省の基準書「日本薬局方」に記載され、医薬品原料としての使用が認められた。薬品を包むカプセルをはじめ、薬の固形剤などの用途が見込まれるという。

 価格は十キロ約三万円。五年後に現在の二倍に当たる年間二千トンの販売を目指す。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年07月07日 更新)

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