文字 
  • ホーム
  • 岡山のニュース
  • リウマチ手術支援ロボット 07年度中実用化へ  岡山県内外の産学連携 岡山で推進委

リウマチ手術支援ロボット 07年度中実用化へ  岡山県内外の産学連携 岡山で推進委

本年度の事業計画を決めた手術支援ロボットを開発する産学連携グループの推進委員会

 リウマチ性疾患向け手術支援ロボットの開発を目指すナカシマプロペラ(岡山市上道北方)、コアテック(総社市赤浜)、東京大などの産学連携グループは八日、岡山市内で推進委員会を開催。試作ロボットの動作性能向上に向けた研究を進める本年度事業計画を決めた。

 グループメンバーの代表者ら二十人が出席。本年度事業として、患部の正確な位置を把握する認識システムの確立や、ロボットに指示を出す医師が使いやすい操作システムの構築など、五つの研究テーマを採択。来年度末までの実用化も申し合わせた。

 リウマチ治療は通常、CTスキャナー画像などを基に、医師がひざの関節など患部周辺の皮膚を切開。骨の一部を削り人工関節をはめ込む。支援ロボットは骨の切削作業を担当。同グループは四台の試作機を製作しており、医師の手作業をしのぐ切削精度を達成したという。

 人工関節を製造するナカシマプロペラの提案で東京大、岡山大が参加し、二〇〇〇年に開始。その後、千葉大など産学七社・機関の共同事業となり、中小企業基盤整備機構(東京)から補助を受け進めてきた。

 本年度は地域経済の活性化に向け、高度研究を行う連携グループの開発費を助成する国の「地域新生コンソーシアム研究開発事業」に採択されている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年07月09日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ