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松岡良明賞に瀬〓氏 骨髄腫治療で功績 山陽新聞社会事業団決める

 山陽新聞社会事業団(佐々木勝美理事長)は二十二日までに、がん撲滅に功績のあった個人・団体をたたえる二〇〇五年度の「松岡良明賞」に、国立病院機構岡山医療センター名誉院長で倉敷紀念病院顧問の瀬〓達雄氏(71)=岡山市伊福町=を決めた。表彰式は九月のがん征圧月間中に行い、表彰状と賞金三十万円を贈る。

 瀬〓氏は、約四十年間にわたり一貫して血液疾患、特に老化と免疫に関連の深い造血器腫瘍(しゅよう)として注目されている多発性骨髄(こつずい)腫の病態を解明。造血幹細胞移植療法などにより治療成績の向上に貢献した。骨髄腫と関連する老化に伴う骨代謝異常である骨粗しょう症についても、内科の立場から新しい治療体系の確立に努めている。

 同賞は山陽新聞社前社長の故松岡良明氏の遺族から運営を委託された基金をもとに、毎年がん撲滅に功績のあった個人・団体を表彰している。受賞者の選定は県健康づくり財団に委託している。今回で十回目。

 同財団の対がん基金による助成金も次の三氏に決まり、九月に交付される。(敬称略)

 鎌田智有=川崎医科大内科学食道・胃腸科講師▽片山義雄=岡山大医学部・歯学部付属病院輸血部医員▽永瀬正己=がんの悩み電話相談室長

(注)〓は崎の旧字
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2005年04月23日 更新)

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