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認知症患者の接し方学ぶ イオン岡山の従業員600人

イオン岡山店の従業員を対象に開かれた認知症サポーター養成講座

 12月5日のイオンモール岡山(岡山市北区下石井)の開業を前に、岡山市などは10日、入居するイオン岡山店の従業員を対象にした認知症サポーター養成講座を市民会館(同丸の内)で開いた。

 同サポーターの養成は、認知症患者を地域ぐるみで支えるため、国が自治体に講座の開講などを呼び掛けている。開業後、同モールに多くの来店者が見込まれることから、市とイオン岡山店の運営会社・イオンリテール(千葉市)が共同で企画した。

 同店で勤務予定の社員ら約600人が参加。松岡宏明市保健所長が認知症は脳の病気で記憶や理解、判断力が低下するといった症状を説明。店頭で食品の袋を破って食べたり、レジで支払いに戸惑ったりする事例を紹介し「周囲がいかに優しく接するかが鍵。安心させるように声を掛けてほしい」と述べた。

 サービスカウンターの業務に当たる予定の女性(50)=倉敷市=は「患者さんの困り事を見逃さず、丁寧に接したい」と話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年11月12日 更新)

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