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サツマイモの春巻き揚げ 食材の甘さ引き出す

 わが家の子どもたちが小さかった頃、この時季の定番のおやつがふかし芋でした。毎日だと飽きるので、サツマイモを使ったケーキなどおしゃれなデザートを―と思うものの、実は私はお菓子作りが苦手。料理のような感覚で作れないかと考えたのが、今回のメニューです。

 春巻きの皮のパリッとした食感に、レーズンとリンゴのほどよい酸味が加わって、いつものサツマイモがごちそうに早変わりします。子どもが握って食べられるように、スティック状に巻くのがお薦めです。わが子たちは喜んで食べてくれ、その顔が見たくて何度も作ったものでした。

 ポイントは砂糖を使わないこと。サツマイモは蒸すことで、レーズンとリンゴは無水煮することで、甘さが凝縮されます。食材が持つおいしさを存分に引き出しましょう。

 サツマイモは食物繊維が豊富で、ビタミンやミネラルも多く含みます。おやつはもちろん、お弁当にもぴったりなうれしい一品です。

 <材料(5人分)>

 サツマイモ500グラム、リンゴ中1個、レーズン大さじ2、塩ひとつまみ、春巻きの皮5枚、水溶き小麦粉適量

 <作り方>

 (1)サツマイモをぶつ切りにする。皮のまま蒸して熱いうちに裏ごしするか、フードカッターでつぶす

 (2)リンゴを皮付きのまま7、8ミリの角切りにする。レーズン、リンゴの順に鍋に重ね、塩を振って中火で無水煮する。蒸気が出たら一混ぜして火を止める

 (3)[1]と[2]を混ぜ合わせ、春巻きの皮の上に置き、スティック状に巻いていく。巻き終わりを水溶き小麦粉でのり止めして油(分量外)でカリッと揚げる
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年11月25日 更新)

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