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岡山市南方子育てセンターに「ことばの教室」開設 保育関連施設で初 待機児増え対応

石井幼稚園の「ことばの教室」で教諭とカードゲームする園児

 岡山市は9月から、発音が正しくできなかったり、言葉の発達が遅れた幼稚園と保育園の園児が通う「ことばの教室」を市南方地域子育て支援センター(南方)に開設する。同教室は市教委が市内3幼稚園に設けているが、保育関連施設では初めて。教室での指導を希望する園児の増加に対応する。

 センター(旧南方幼稚園)では、パートの保育士一人が火、水、金曜日に一日二時間、園児二人を受け入れ個別指導(週当たり六人)する。当面は口や舌の動きが不器用で発音が正しくできないなど、比較的軽度な子どもを中心に担当し、指導時間数を順次、増やしていく。センターで実施している養護学校OBによる障害児相談などとも連携していく。

 市内の園児対象の教室は石井(三学級、五十五人)、御野(一学級、二十三人)、西大寺(一学級、二十一人)の三幼稚園。三―五歳児がそれぞれの園に在籍し、原則週一回通って幼稚園教諭から一時間、カードゲームなど遊びを取り入れた指導を受けている。隣接小学校の通級指導教室と併設した形態をとり、各小の教諭と意見交換しながら教育的要素を取り入れている。

 市教委によると、言葉の発達や感情表現などの問題で対策を求めるニーズは高まっている。市保育課は「幼稚園の教室に保育園児が多く通い、指導を受けるまでに一カ月待ちの状態」のため、新たな教室の開設を検討。センターを担当するパート保育士が五月から御野幼で訓練実習している。

 ことばの教室に通う子どもの中には、情緒障害や発達障害とみられるケースもあり、「教育、医療、福祉分野の連携が大きな課題」と市教委。清輝小(新道)内の市教育相談室で八月、小児精神科医ら専門家が週一回、訪れて保護者らから相談を受ける取り組みもスタートさせる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年07月26日 更新)

タグ: 福祉子供医療・話題

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