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積善病院に「認知症センター」 津山市内初、8市町村カバー

認知症治療の拠点として開所した「認知症疾患医療センター」

 積善病院(津山市一方)は、認知症治療の拠点となる岡山県指定の「認知症疾患医療センター」を院内に開設した。津山市内での指定は初めてで、津山・英田保健医療圏の8市町村をカバーし、予防や初期対応などに当たる。

 センターのスタッフは認知症専門医と精神保健福祉士、臨床心理士、保健師計4人で、本館3階に入居。認知症の診断や症状の進行を防いだり、徘徊・暴力など問題行動は治療や入院で対応する。必要に応じて専門医が自宅訪問を行い、肺炎など合併症患者は急性期病院に引き継ぐ。

 患者情報は主に市町村の高齢者相談窓口である地域包括支援センターや患者本人、その家族からのルートを想定し、電話(0868-22-3173)で平日午前9時~午後5時に受け付ける。

 包括支援センターや市町村、警察などと連携を進めるほか、かかりつけ医や家族らに認知症の理解を深めてもらう公開講座も開催する。

 近藤啓子センター長(63)は「認知症になっても安心して暮らせる地域づくりに向け、医療面から支えたい」としている。

 26日に積善病院で開所式があり、江原良貴理事長や二宮忠矢美作保健所長ら関係者約50人がオープンを祝った。

 県内の認知症疾患医療センターは、これで7カ所となった。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年11月30日 更新)

タグ: 高齢者

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