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ステップ応じ自閉症児の自立支援を 岡山のセミナーで服巻さん訴え

自閉症児への継続した支援の必要性を訴える服巻さん

 自閉症児の自立について学ぶセミナーが23日、岡山市で開かれ、発達障害児の療育に詳しい大阪大大学院招へい教員の服巻(はらまき)智子さん(55)が講演、就職や結婚など人生のステップに応じた支援の必要性を訴えた。

 テーマは「思春期・青年期に向けて今準備しておくこと」。自閉症児は就職した際、社会の複雑な人間関係に対応できず、引きこもりがちになると説明。教育課題として感情制御やコミュニケーション能力の向上を挙げ、周囲が手本となって導く必要性を指摘した。

 服巻氏は、障害を理由に非難しないといった当事者の自尊心を守る大切さも強調。「適切な支えがあれば必ず立派な社会人になり、幸せな人生を歩むことできる」とした。

 療育施設に勤める倉敷市の保育士(55)は「学齢期だけでなく、継続した支援が必要と分かった。今後の活動に生かしたい」と話した。

 NPO法人県自閉症児を育てる会が主催。約300人が聴講した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年12月24日 更新)

タグ: 精神疾患

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