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医師に研修先を紹介 岡山支援機構が説明会開催へ 11県140施設参加

 優れた専門医を養成するため、岡山大病院と中四国を中心とする関連病院がつくるNPO法人「岡山医師研修支援機構」(理事長・荒田次郎岡山大名誉教授)は十二日、岡山市駅元町の岡山コンベンションセンターで、卒後三~八年の研修医が医療機関と面接し、研修先を見つける説明会「岡山マッチングプラザ2006」を初めて開く。

 国立病院機構岡山医療センター(岡山市)、広島市民病院(広島市)、香川労災病院(丸亀市)など十一県から約百四十施設が参加。専門領域別や期間ごとに約三百五十のプログラムを持ち寄り、PRする。

 医療機関が単独で行う研修以外に、複数が連携して実施するプログラムも準備。特定分野で実績のある施設で研修を受けた後、市中病院に移ることも可能で、「大学院進学や専門医資格の取得など、研修医の多様化するニーズに合わせた選択肢を示した」(同機構)という。

 同機構は、医学部卒業後に行う国の臨床研修制度(二年間)を終えた三年目以降の医師に公的研修制度がない実態を受け、全国初の支援機関として三月に設立した。

 副理事長(広報担当)で岡山大大学院医歯薬学総合研究科長の公文裕巳教授は「病院同士が連携して実施する研修は、岡山方式として全国に先駆け行うもので、良医を育てるこれまでにないシステム。ぜひ定着させ地域医療レベルの向上につなげたい」と話している。 研修医の当日参加も可。問い合わせは岡山大医療教育統合開発センター(086―235―6596)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年08月11日 更新)

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